
TiDBに関する雑多なアップデートを一週間分お届けするTiDB WEEKLY。今週のアップデートをお届けします。
TiDB Cloud 製品アップデート

TiDB Cloud Starter にインスタンス容量プランを導入
TiDB Cloud Starter に、大量のインスタンスやブランチを必要とする組織向けの「Instance Capacity Plan」が導入されました。デフォルトでは有料組織ごとに合計100個のStarterインスタンスおよびブランチ(ブランチも1インスタンスとしてカウント)を作成できますが、このプランを申請することでこの上限を超えて作成できるようになります。
特にAIエージェント向けに 1 エージェント = 1 Starterインスタンス で運用する場合などに必要になると思います(そういう使い方をしても大丈夫、ということでもあります)
Top RU 機能のパブリックプレビュー(Essential)
TiDB Cloud Essential で、分単位で RU(Request Unit)を最も消費している SQL ステートメントを表示する「Top RU」機能が、Tokyo(ap-northeast-1)などのリージョンでパブリックプレビューとして利用可能になりました。RUを削減するとパフォーマンスもコストも改善します。ぜひお役立てください。
公式ブログ等の更新
Beyond Context Windows: Memory is the Runtime for Production Agents(英語)

AI エージェントの「メモリ」を、検索(retrieval)の付け足し機能ではなく、インフラ級のランタイムとして捉え直すべきだと論じたブログです。「コンテキストウィンドウはメモリではない」とし、本番エージェントには更新・期限切れ・削除を扱える永続化の仕組みが必要であり、現行のベクトルストア中心のアプローチではそれを満たせないと指摘しています。
提案されるアーキテクチャは、エージェントが実行をまたいで持ち越す「認知メモリ(mem9:セッショントレースや抽出された知見、キュレートされたコンテキスト)」と、ファイル・改訂履歴・タスク成果物などをバージョン管理する「ワークスペースメモリ(drive9)」の 2 層構成です。さらに、すべてのメモリを一律に扱うのではなく、Type(認知 / ワークスペース)・Scope(ユーザー / タスク / プロジェクト / 運用)・Time(現在 / 永続 / 改訂可能 / 特定時点) の 3 軸で設計することを提唱しています。

mem9はエージェントのメモリを提供するサービス、drive9はワークスペースを永続化するサービスで、いずれもTiDB Cloud上で構築されています。興味を持った方はぜひ使ってみてください。
それではまた来週!