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TiDB WEEKLY 2026/10/02

TiDB WEEKLY 2026/10/02

TiDBに関する雑多なアップデートを一週間分お届けするTiDB WEEKLY。 今週のアップデートをお届けします。

製品アップデート

TiDB Cloud リリースノート(9/29)

TiDB Cloud Premium にクエリレイテンシーの件数しきい値アラートが追加(9/29)

1分以内に20件を超えるSQLステートメントが256ms、512ms、4096msのいずれかのしきい値を超えたときに通知する、3つの組み込みアラートルールが追加されました。 遅いSQLステートメントの件数が異常に多い時間帯を検出するための仕組みです。

AWSインターフェースエンドポイントを作成し、別のリージョンにあるTiDB Cloud Dedicatedクラスターへプライベート接続できるようになりました。 同一リージョン間の接続と同じ接続文字列を使います。 現在はリクエストベースの提供で、追加したリージョンごとにリージョン間PrivateLinkのサービス料金がかかります。リージョンを削除しても既存の接続には影響しません。

公式ブログ等の更新

Vector and Full-Text Search Explained: Why AI Agents Need Both(英語、9/29)

ベクトル検索と全文検索の違いを整理し、両者を組み合わせたハイブリッド検索を解説した記事です。 E-4012とE-4021のような識別子は埋め込みがほぼ同じベクトルになるため、意味検索だけでは取り違えが起きると指摘します。逆にBM25によるキーワード検索は、言い換えられた質問を拾えません。 両者のスコアは尺度が違うので、順位だけを使うReciprocal Rank Fusion(RRF、定数60が一般的)で統合する方法を説明しています。

筆者個人的にはハイブリッド検索や、RRFのところはJevのような決定エンジンが採用される可能性が高いと考えています。ベクトル検索もキーワード検索も文の意味を把握してはいないので、「Aだと思ったけどBだった」といった文章の取り違えは避けられません。であれば、ベクトル検索で幅広に拾っておいて、後段で決定エンジンが適切に選別するシンプルな作りは現実的ではないかなと感じています。

The FinTech Scalability Crisis: How Distributed SQL Unlocks Innovation with Zero Downtime Operations(英語、9/26)

金融サービスが抱えるスケーラビリティの課題と、それを分散SQLでどう解くかをまとめた記事です。PlaidがAmazon Aurora MySQLからTiDBへ移行した事例を軸にしています。 Plaidは6人のチームで2年半ほどかけ、100サービス・234データベースをAuroraからセルフホストのTiDBへ移しました。 Auroraでは6エンジニア月かかっていたアップグレードが、2025年には全TiDBクラスタで1エンジニア週・ダウンタイムゼロになり、工数が96%削減されたとしています。

Vercel and TiDB Cloud Starter: The Full-Stack Playbook for AI Apps(英語、9/24)

Vercel上のAIアプリのデータベースとしてTiDB Cloud Starterを使う手順をまとめたチュートリアルです。 Vercelのサーバーレス関数やEdge FunctionsではTCPの接続プールが使えないため、HTTPS経由で接続するTiDB Cloud serverless driverが前提になります。 v0.devなどが生成した雛形のDATABASE_URLをTiDB Cloud Starterの接続文字列に差し替えるだけで移行できます。 埋め込みベクトルは別のベクトルストアではなく、ネイティブのVECTOR型で同じテーブルに置く構成を紹介しています。Vercel Marketplaceの連携を使うと接続情報の環境変数が自動で設定されます。

それではまた来週。


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